ヤヴァい。

2005年6月7日
 あれは、昼間はさんさんと太陽が照り、夕方から少し肌寒くなってきた、星も月もあまり見えない夜でした。私はバイト帰りに、真っ暗で人もまばらな京都御苑を自転車で走っていました。砂利道は走りにくいと思いながら仙洞御所の正門が見えたとき、門の前に人影がうっすら見えました。背筋にぞっと冷たいものが走り、反射的にそこから視線を外しました。少し進んでちらっと横を見ると、やはりいます。
 しかし、その人物が全体的に紺色をまとっていたこと、その人物の横に、黄緑とオレンジの機械的な小さな光が見えたことから、私はその人を警備員と断定し、走り去りました。
 あまりにドキドキしたので、家でテレビを見ていた同居人にメールを送り、怖さを共有してもらい、解決しました。

 しかし、その次の日、その話をまた別の友人にしている際、同居人がやってきて「これ、昨日言おうか迷ったんやけど…」と言いました。

「御所に警備員なんていたっけ…?」


 きゃー。

コメント