父との決別〜中編〜
2000年10月9日<1998年3月25日・続き>
その日は、妹たちの終業式で、私はその日、1人で家にいた。そしてその日は、よっぽどの事がない限り但馬へ行き、もう2度と神戸には帰ってこれないという大事な日であった。10時ごろに私は目覚め、なんとか自分自身を奮い起こした。私はこれからある事をするつもりだった。幸い、父は出かけていていなかったので、父の携帯電話に電話した。『人生の分かれ目だぞ!』と自分を叱咤しながら。
「もしもし?今どこ?」
「今から帰るとこや。5分くらいかな。」
「あのね、・・・あたし、豊岡行きたくない。」
「・・ちょっと待っとれ。すぐ帰るから。」
私は逃げ出した。パジャマの上にオーバーを羽織ったまま、、鍵も閉めずに。どこに行ったら・・と考える暇もなく走った。頭にあったのは恐怖のみ。そして行き先は・・・・小学校。
小学校に着くと、母がいた。妹が熱を出していたからだ。母はあらかじめ私に、ここへ逃げ込むよう教えていた。私は母を急かし、早く妹と3人でここから逃げようと言った。とても怯えていた。しかし、母は妹を置いていった。何か考えがあっての事だろうとは思ったが、私は妹を1人残していくことは、とても辛かった。母は、その時は1人しか助けられなかったのと、後で言っていた。
小学校を出た私達は、急ぎ足で区役所に向かった。私の戸籍を移すためだ。私はとにかく落ち着かなかった。母もそうだった。たくさん電話をかけていた。
母のマンションへ戻り、父が但馬へ出発した事を知ると、私は母方の祖母の元へ行った。うちの近所に住んでいるのだ。祖母は、何も言わずに抱き締めてくれた。そして、「うちにもお父さん来たんだよ。凄い剣幕だった。」と言った。しばらくすると、父方の祖母から電話がかかってきた。家出した理由を、懇願するような声で聞いてきた。
「もう・・お父さんのやり・・やり方に・ついてい・・・・いけない・・・。」
私はこの日初めて泣いた。自分の勝ち取ったものの大きさと、妹弟のこれからを思って。
その日は、妹たちの終業式で、私はその日、1人で家にいた。そしてその日は、よっぽどの事がない限り但馬へ行き、もう2度と神戸には帰ってこれないという大事な日であった。10時ごろに私は目覚め、なんとか自分自身を奮い起こした。私はこれからある事をするつもりだった。幸い、父は出かけていていなかったので、父の携帯電話に電話した。『人生の分かれ目だぞ!』と自分を叱咤しながら。
「もしもし?今どこ?」
「今から帰るとこや。5分くらいかな。」
「あのね、・・・あたし、豊岡行きたくない。」
「・・ちょっと待っとれ。すぐ帰るから。」
私は逃げ出した。パジャマの上にオーバーを羽織ったまま、、鍵も閉めずに。どこに行ったら・・と考える暇もなく走った。頭にあったのは恐怖のみ。そして行き先は・・・・小学校。
小学校に着くと、母がいた。妹が熱を出していたからだ。母はあらかじめ私に、ここへ逃げ込むよう教えていた。私は母を急かし、早く妹と3人でここから逃げようと言った。とても怯えていた。しかし、母は妹を置いていった。何か考えがあっての事だろうとは思ったが、私は妹を1人残していくことは、とても辛かった。母は、その時は1人しか助けられなかったのと、後で言っていた。
小学校を出た私達は、急ぎ足で区役所に向かった。私の戸籍を移すためだ。私はとにかく落ち着かなかった。母もそうだった。たくさん電話をかけていた。
母のマンションへ戻り、父が但馬へ出発した事を知ると、私は母方の祖母の元へ行った。うちの近所に住んでいるのだ。祖母は、何も言わずに抱き締めてくれた。そして、「うちにもお父さん来たんだよ。凄い剣幕だった。」と言った。しばらくすると、父方の祖母から電話がかかってきた。家出した理由を、懇願するような声で聞いてきた。
「もう・・お父さんのやり・・やり方に・ついてい・・・・いけない・・・。」
私はこの日初めて泣いた。自分の勝ち取ったものの大きさと、妹弟のこれからを思って。
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