引き裂かれた温もり…そして再会

　駅のホームでアイツは消えた…。いないということは満員電車の中ですぐに気付いたが、もう後戻りは出来なかった…。私は、アイツの温もりよりも、勉強、テストをとったんだ！3年間
の仲だったのに…。
　学校が終わると、すぐに飛んで行った。辛かろう、と、同じクラスのT田さん（属性・笑）も憑いて来てくれた。まずは聞き込みだ。駅員さん（属性・？）に尋ねてみた。
「あの、今朝、ホームで手袋かたっぽ落としたんですけど…」
「ちょっとそういうのは来てないねえ…」
　手がかりも無しだ。ひょっとしたらもう青森に着いてる頃かもしれない。
　先日のカーディガンといい、私はどうしてこうもアイツら（属性・暖）に逃げられるんだ…。自分の運命を呪った。
　次に、現場となったホームに行ってみた。やはり落ちていない。と、T田さんが声を上げた。
「あそこあそこ！」
　指差す先を見ると、なんと！！無惨な姿でMy手袋は線路に落ちていた。私は必死に説得した。
「線路に飛び込んで自殺し、電車を遅らせるまたは停めてしまったら、残された遺族は莫大な慰謝料を払わないといけないんだ！！早く上ってこい！あと3分しかないぞ！」
　もちろん上ってくるはずはない。
「くそっ。どうしたら…。駅員を呼んでいる時間は…ないっ！」
　その時、神妙な足取りで、1人の初老の媼（属性・怪）が現れた！め、救世主（メシア）かっ！？
「どうしたの？」
「はい、あの、手袋が…」
「あ〜こりゃ駅員さん呼んだ方がいいねえ」
　She was not messiah!!ガッデム！あああ〜もう〜〜〜！！！！

　ぴょん　ぱっ　たったったっ…ひょいっ

　ふう…ミッションこんぷりーと。最初からこうしてりゃよかったね。一件落着。
　　線路とホームは意外に高低差アリ。皆、不用意に降りちゃダメだぞ〜！っていうか、マネすんなよ〜！駅員呼べよ〜〜！！

　待ってくれ違うんだ！カーディガンは着てないけど下に中学のVネックセーター（紺）を着ているというかはみ出しているんだぁぁぁ！！

　はい、最後まで意味わかんない。宿題し〜よおっと。