あと一週間。。。

2003年6月19日
 皮肉にも、引退の予定の日付がはっきり決まり、近付くにつれて、どんどん私たちの距離は近くなって行く。

 限りのある時間を、ただその一瞬を、慈しむように、焦るように、2年間連れ添ってきた仲間たちと過ごす。

 すごく惜しく、辛い。段々楽しくなってきたから、余計に泣きそうになる。


 後輩のN中は言う。

「写真なんて無意味ですよ。どれだけ精巧なカメラも、人間の目には及びませんから。」

 まあこれは彼の写真嫌いに対する言い訳のようなものなのだが、いやに心に残る。

 無意味でも、その写真を前に、何年か経った後に、楽しく思い出話ができればいいかな、と私は思う。

 きっと他の皆はすごく立派になっているだろうね。私は何も変わってないかもしれない。でも、そんな思い出話をする時だけは、あの頃に戻ると約束してほしいな。


 時間は誰にでも公平に過ぎて行く。私は、残されたあと6日間を、きっとなにより強い部活の思い出として、ずっと記憶していくだろう。

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